第28回環境応用化学セミナー

2024年5月13日

下記のとおり、第28回環境応用化学セミナーを開催いたします。今回は、第7回グリーン・サスティナビリティセミナー、2024年度第1回生命機能セミナーとの併催とします。みなさまのご参加をお待ちしています。

  • 日時:2024年6月26日(水) 15:20-17:00
  • 場所:西館3階W311教室
  • 形式:対面とオンラインのハイブリッド

講演1(15:20-16:00)

微粒子をビルディングブロックとしたセラミックス構造体合成

  • 講師:石垣 隆正 先生(法政大学生命科学部 環境応用化学科・教授/法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター・兼担研究員)
  • 要旨:微粒子をビルディングブロックとした構造体として、まず思い浮かぶのは、セラミックス焼結体である。焼結体製造では、微粒子からなる成形体を加熱して、気孔を除去し、高密度な塊にする。本講演では、焼結とは異なり、微粒子を化学的な方法で積み上げて高次構造体を作製するプロセスについて紹介する。その内容は、ミクロンサイズの六角平板状微粒子の自己集積により二次元コロイド結晶を形成、二次元コロイド結晶をシード層とした六角柱状粒子の集合体の作製、化学浴堆積法を用いた二次元コロイド結晶の擬単結晶薄膜への変換プロセスからなる。

講演2(16:00-16:50)

セラミックスのレーザー焼結技術とその応用

  • 講師:木村 禎一 先生(ファインセラミックスセンター材料技術研究所・グループ長/主席研究員)
  • 要旨:セラミックスのレーザー焼結は1990年代から「電気炉不要の夢の焼結技術」と期待され、CO2レーザー(波長10 µm)を用いた研究がなされてきた。しかし、CO2レーザーをアルミナ、ジルコニアなどの酸化物セラミックス成形体に照射すると、成形体表面のみが選択的に加熱され、内部まで焼結することは困難である。我々は、YAGレーザー(波長1064 nm)を用いる新手法を開発し、成形体内部まで焼結できることを見いだすとともに、特異な微構造の形成も明らかにしている。本講演では、YAGYAGレーザーを用いる新プロセスの概要とこれまでに明らかになっているメカニズム、さらに、3Dプリンティングを含む付加製造技術としての展開について紹介する。

総合討論(16:50-17:00)

主催:法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター
共催・後援:法政大学生命科学部 環境応用化学科
法政大学生命科学部 生命機能学科
世話人:法政大学 生命科学部 石垣 隆正

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