学科紹介

環境に優しい化学技術や機能性物質の開発・研究を行う『環境応用化学科』

現代社会は大量生産と大量消費の基盤の上に築かれた20世紀型スタイルから脱却して、社会全体が継続的な発展を目指すことを要求されています。このためには、環境負荷の少ない化学、つまり、環境に優しいものづくりが必須であり、グリーンケミストリ(人間・環境にやさしく持続可能な社会を目指す化学)の概念が求められています。

また、生命科学の対象は物質であり、生命体は体内で物質を化学的に変化させることにより生命を維持しています。体外から取り込んだ食物を消費することによってエネルギーを得たり、必要な物質を生産して恒常性を保っています。これらの物質の化学構造と機能について、基礎化学の立場からアプローチすることは大変重要です。生体の持つ優れた構造と機能の理解を基礎とした生命科学の知識を利用し、化学的手法を用いた新しい低環境負荷型機能性材料の開発、生体機能の人工的創成を目指す総合的・学際的な新たな分野の展開が求められているのです。このような社会的要請に応えるため設立されたのが、環境応用化学科です。

理念・目的

法政大学の理念と目的

  • 「自由と進歩」の建学の精神をもって、何事にも絶えず挑戦し新しい伝統を創造し続ける建学の精神に基づき、激動する21世紀の難局を打開できる「自立的で人間力豊かなリーダーの育成と時代の最先端を行く高度な研究」を行う。
  • 教育と研究を社会に還元することを通じて、「持続可能な地球社会の構築」に貢献する。

生命科学部の理念と目的

  • 生命科学の更なる基本原理の解明とその成果を多面的に利用し、人類の生存環境の向上に資するための諸課題に取り組む。
  • 「もの」と「知」と「技術」に立脚した創造的教育を志向する。
  • 「生命」と「環境」と「物質」三領域の有機的連関に基づく、最新生命科学の知見を活用した「持続可能な地球社会の構築」に貢献できるような人材の育成を目指す。

環境応用化学科の理念と目的

  • 環境に優しい化学技術や機能性物質の開発・研究を行う。
  • グリーンケミストリの教育を基盤として、 地球環境や生体保全に貢献できる人材を育成する。

3つのポリシー

入学者受入れの方針についての目的や目標(アドミッション・ポリシー)

創造性を高め、相互に琢磨する教育環境を構築し、多様な素質を持った学生を受け入れるために、下記のような入試制度を設けている。入学後の学生の追跡調査により、これら入試制度のより適切な運用、改善に努めている。

  • 一般入学試験
  • 指定校推薦入学
  • 付属校推薦入学
  • 統一日程入試
  • 大学入試センター試験利用入試
  • 帰国生入試
  • 外国人留学生入試
  • スポーツに優れた者の特別推薦入学

教育課程の編成・実施についての目的や目標 (カリキュラム・ポリシー)

化学に関する基礎科目を習得したのち、三履修コースを設け、より専門度を高めるようカリキュラムを配置する。三履修コースとして、「物質創製化学」、「グリーンケミストリ」、「環境化学工学」を設け、学生の興味に合わせて高度な専門性を身につけさせるとともに、卒業後選択する職業への指針を与えるよう配慮する。カリキュラム全体としては、次の点に配慮する。

  • 全学年に実験科目を配し、化学技術者および研究者としての基礎技術を身に付けさせる。
  • 初年次は、高校からの円滑な移行をはかるための教育およびキャリア教育を行う。3年次には卒業研究のための準備教育を行う。4年次には、卒業研究を課し、社会人、大学院進学への準備を徹底するよう、少人数教育に努める。
  • 公的資格取得のための教育にも配慮する。

学位授与の方針についての目的や目標(ディプロマ・ポリシー)

  • 化学に関する専門知識の習得とそれを生かした問題解決能力を備えている。
  • 化学に関する実験操作を自ら行い、その結果を正当に評価し、論理性ある結論が導きだせる能力を備えている。
  • 日本語、英語を問わずに豊かなコミュニケーション能力を備え、自らの意見を論理的に説明できる能力を備えている。

グリーンケミストリの教育を基盤として、地球環境や生体保全に貢献できる人材を育成

環境応用化学科では、基盤科目としてグリーンケミストリ関連科目を設置しています。また、有機化学、無機化学、物理化学、分析化学、化学工学などの化学の基礎をしっかり学習することにより、環境問題に取り組むための基礎能力を身につけ、その上で生体と物質との関係について学びます。グリーンケミストリ関連科目では、化学物質の開発および生産過程における自然界や生体への影響、省エネルギー、資源の循環再利用など、環境調和の考え方を重視した教育を行います。化学の基本原理をベースに、生体や環境と物質との関わりとしての化学を学びます。さらに、最小環境負荷実現のための物質設計など、環境問題に対応した新しい化学的な解決法、低環境負荷型機能性材料、生体基盤材料および生命機能をモチーフとした材料開発などに関する教育研究を行います。こうした専門的な教育研究を通して、人類が解決しなければならない課題に対する化学の役割と使命を果たします。地球環境や生体を保全する物質、資源およびエネルギーの製造および循環プロセスに関す る知識と技術の創造と継承を図り、それらを身につけた人材育成を行います。

グリーンケミストリコース

化学の観点から環境を捉え、物質と生命、物質と環境との関連性について学び、環境保全やエネルギー問題など、人類が直面する緊急課題を化学的手法により解決するための知識と技術を学びます。

物質創製化学コース

環境、資源、エネルギーの観点から持続型社会実現のためのさまざまな機能性物質開発を行うための知識やその機能を利用した応用開発のための基礎知識や技術を身につけます。

環境化学工学コース

環境・資源・エネルギーの観点から物質の化学変化を捉え、省エネルギー、低環境負荷での物質の合成、分離、精製過程、および化学工学的プロセス設計の基礎を学びます。

本学科での研究成果

材料物性化学研究室(高井 和之)

2次元物質グラフェンで大気汚染物質を分解~光のように動く電子を持つ全く新たな物質~

環境材料化学研究室(渡邊 雄二郎)

ナノ構造を制御した新規アルミノ珪酸塩系環境浄化材料

機能性物質科学研究室(緒方 啓典)

木質系バイオマスを用いた環境浄化材料・次世代エレクトロニクス材料の開発

有機典型元素化学研究室(河内 敦)

有機ケイ素化学~元素の有効活用~

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