2025年1月28日
下記のとおり、第29回環境応用化学セミナーを開催いたします。今回は、第9回グリーン・サスティナビリティセミナー、2024年度第3回生命機能セミナーとの併催とします。みなさまのご参加をお待ちしています。
- 日時:2025年1月29日(水) 15:30-17:00
- 場所:東館1階E105教室
- 形式:対面とオンラインのハイブリッド
講演1(15:30-16:00)
心臓形成ダイナミクスの多階層観測:短時間から長時間スケールの理解
- 講師:三井 敏之 先生(青山学院大学理工学部 物理科学科 教授)
- 要旨:発生過程における心臓の形態変化では、力学的応答が重要な役割を担うと考えられている。しかし、心臓の力学的拍動は短時間スケールで変化する一方、心臓全体としての成長は長
時間スケールで進行する。これら異なる時間スケールにおける形態変化を統合的に理解するためには、多階層的な観測が必要である。本研究では、細胞のダイナミクスから心臓の発生過程までを幅広く観測することを目的とし、独自の観測装置を開発してきた。本発表では、開発した装置の概要とこれまでの観測結果について報告する。異なるスケールで記録された心臓や心臓の細胞の映像を楽しんでいただきたい。
講演2(16:10-16:50)
多電極基板上での心臓組織に匹敵する心筋細胞ネットワークの再構成
- 講師:金子 智行 先生(法政大学生命科学部 生命機能学科 教授/法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター 兼担研究員)
- 要旨:心臓はヒトにとって重要な臓器であり、薬剤の開発において心臓に対する副作用は致命的な問題になる。そこで、正確で精度の高い心毒性検査技術を開発するために、我々はアガロース微細加工技術と多電極電位計測システムを組合せることにより、心臓と同等の構造を有する心筋細胞ネットワークを電極基板上に再構築し、心臓と同等な反応をするon-chip心臓モデルの構築を目指している。本発表では、直線状や環状の心筋細胞ネットワークの心臓モデルの構築を目指している。本発表では、直線状や環状の心筋細胞ネットワークの細胞外電位多点同時計測によ細胞外電位多点同時計測による細胞外電位のる細胞外電位の伝播経路や伝導速度の解析伝播経路や伝導速度の解析結果について報告結果について報告するする。
ディスカッション(16:50-17:00)
主催:法政大学マイクロ・ナノテクノロジー研究センター
共催・後援:法政大学生命科学部 環境応用化学科
法政大学生命科学部 生命機能学科
世話人:法政大学 生命科学部 金子 智行